太陽光発電の寿命は、「メーカーの保証期間と同じ」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に「機能しなくなる状態」を寿命として見ると、設置環境やメンテナンスで大きく変わってきます。
ここではそんな太陽光発電の寿命について解説していきます。
太陽光モジュール(パネル)の寿命は?
太陽光パネルの場合、一般的に法定耐用年数は17年と定められています。しかし、実際は17年以上稼働する事がほとんどで、メーカー保証の期間を見れば一目瞭然ですが、メーカーによって保証年数は20年だったり25年だったりと、パネルの寿命はバラバラです。
壊れにくい理由として、ソーラーパネルは構造上の理由以外にも、実際の稼働が少ないことで消耗が少ないためと言えます。
もちろん細かいメンテナンスなどを行なうことで寿命を伸ばす事も可能です。
パワーコンディショナーの寿命はどのくらい?
太陽光発電を行なう為に、二人三脚で稼働してくれるのがパワーコンディショナーです。パワーコンディショナーの寿命は7~13年と言われています。冷蔵庫や洗濯機などの買い替えの時期と似ていますね。
よく誤解されやすい点として「パワコンは壊れやすい」という事です。それは、「ソーラーパネルに比べて短命」というだけで、機器として見た時、耐久性は充分と言えます。
従いまして、定期的なメンテナンスはもちろん、パネルだけではなくソーラーシステム全体(パワーコンディショナーの寿命)も考えておくべきなのです。
モジュールとパワコンの寿命を総合的に見て!
一般的に見た場合の太陽光パネルの寿命を20年、パワコンの寿命を10年、全体では13年と言われています。機器ですので、寿命は設置環境や機器の耐久性やメンテナンスによって大きく変わってきます。
せっかく設置した太陽光発電を長く使い続けて、節電メリットも経済的なメリットも出来るだけ長く受ける為にはどうすれば良いのでしょうか?
定期的なメンテナンスを行なうことで長く使える!
メンテナンスフリーと言われている太陽光発電も、定期的なメンテナンスを怠ると故障を見逃したり、発電量の低下に繋がります。
また、メーカーでは有償での定期点検なども行なっており、不具合などが見つかった場合は無償での交換が可能です。メーカーによって異なる内容にはなりますが、数年に一度1~3万円程度でメンテナンスを受ける事も可能です。
また、15年間の有償保証があるメーカーは、太陽光発電のローンの平均年数を視野に入れた保証ですので、故障や修理などで計画が狂ってしまう心配がないという商品もあります。有償保証と聞くと「メンテナンスフリーなのでは?」と思われがちですが、メンテナンスを全くせずに万が一故障した場合や、発電量が低下した場合に、誰のせいにも出来ません。出来れば導入前からメンテナンスの費用を採算にいれてシュミレーションを行う事をおすすめします。